投資は「何となく怖い。」、「将来のために投資をしたいけれど、損するのが怖い」…そんな方も多いのではないでしょうか。ただ、この機会にまずは投資について知ってから判断してみてください。まず、資産形成は少しずつでも始めることが重要です。将来の老後資金や突然の支出に備えるためには、資産を「ふやす」ことが欠かせません。そこで、ここでは王道の1つとして投資信託や個別銘柄の株式投資をゲームに例えてご紹介します。
👉 資産形成の全体像は「はじめに|資産形成とひとり暮らしの考え方」ページ で解説しています。
👉また、「年代別の平均金融資産と中央値|貯金+投資の実態」もご参考にご確認ください。
投資信託と個別株をRPGで例えると?
大規模レイド=投資信託
ギルド主催の大規模レイドが投資信託です。特に、投資信託は多くのメンバー(銘柄)に分散して参加するため、リスクを減らせるのがメリットです。
酒場で仲間探し=個別株投資
自分で酒場からメンバーを集めて冒険するのが個別銘柄の株式投資です。特に、個別株は伸びしろのあるルーキーやベテランを自分で選べる分、当たれば大きく成長しますが、外すとダメージが大きいという特徴があります。
これだけを聞くと、大規模レイドのほうが良いと思われる方が多いでしょう。ただ、実際には投資全体で使えるお金は限られていますので、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで判断することが重要です。
| 投資方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 投資信託 |
・複数のメンバー(銘柄)に分散投資できる ・ギルド(ファンド)が銘柄を厳選してくれるため、初心者でも始めやすい |
・運用手数料(信託報酬)がかかる ・リターンが分散されるため、大きな一発利益は出にくい |
| 個別銘柄の株式投資 |
・伸びしろのあるルーキー(成長株)を見つければハイリターンが得られる ・憧れのベテラン(有名企業)を自分で選べる |
・ルーキーやベテランが期待通り活躍しないこともある ・分散が難しく、リスクが集中しやすい |
投資の神様と称されるウォーレン・バフェットは、以下の発言をされています。
“For most people, the best thing to do is to own the S&P 500 index fund.”
(ほとんどの人にとって、最も良い方法はS&P500インデックスファンドを保有することだ。)
初めて投資に挑戦する方にとっては、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が2強であり、これらの低コストインデックスファンドから始めることが王道と言えます。なお、S&P500は米国を代表する500社に分散投資し、オルカンは世界に分散投資しているものです。ただし、オルカンは米国が60%ほどを占めているので、実質的にオルカンは「米国を中心に、日本や欧州・新興国を少し加えたバランス型」と考えておくと、メインは米国ということが理解できるかと思います。
コツコツ積み立て=モンスターを1体ずつ倒して経験値を得る
では、次に投資する際のお金の使い方としては、大きく2つの方法があります。
1つは、最初にまとめて一括投資する方法であり、もう1つは月々定期的に一定額を投資する方法( 「ドルコスト平均法」)です。もし、迷う方や自信がない方は、ドルコスト平均法がおすすめの投資手法になります。
| 項目 | 一括投資 | ドルコスト平均法 |
|---|---|---|
| イメージ | 序盤のゴールドで優れた武器を購入 | 毎月コツコツ素材や装備を集める |
| メリット | 当たれば一気にLvアップ(資産増加) | 高値づかみを避けて着実に強化 |
| デメリット | 初手が弱体化(相場下落)だと大打撃 | 一気に増える展開は少ない |
| RPG職業 | 戦士(パワー型) | 鍛冶屋・錬金術師(堅実型) |
NISAとは?非課税の王国をRPGで探検
では、最近話題のNISAについて、一般的な説明は以下のリンクをみてください。
・金融庁「NISAとは」このページでは、NISAをRPG風に紹介します。プレイヤーのあなたは冒険者で、レベルは投資経験や資金力に応じて上がっていくものとします。そして、フィールドは「課税の荒野」と「非課税の王国」があります。
<課税の荒野>商人とのパーティーが義務付けられており、商人が戦利品の20%を手数料(税金)としてもらう。
<非課税の王国>NISAと呼ばれ、自分が商人の役割も兼ねるので手数料を取られず利益をそのまま受け取れる。

(RPGで学ぶ資産形成のイメージ)
なお、RPGと同様にお金の管理も重要になってきます。お金の管理がうまくできないと必要な装備も買えません。現在の装備(支出)を見直し、無駄を省き、武器や防具を新たに購入するなどより効果的な使い方も重要になってきます。
現実においても、家賃や生活費を見直すことで余剰資金を投資に回すことができ、家計の健康も保たれます。そのためにも、皆さん自身が「思考する力こそが最大の武器」です。必要な情報を集めて、自分に合った資産形成を考えましょう。
NISAの世界で生活すればよいのでは?
この時点で、NISAの国で過ごせばよいと思っていただけたなら大変うれしいですが、同時に不安にもなります。それはメリットがあればデメリットはないのかも考えてもらいたいからです。ということで、さっそく結論です。
| 項目 | NISA | 特定口座 |
|---|---|---|
| 税金 | 0%(非課税) | 約20%課税 |
| 損益通算 | ×(できない) | ◯(できる) |
| 枠 | 一度使うと同年内は戻らない | 制限なし |
| 配当 | 設定によっては課税の可能性 | 証券会社が課税額を計算 |
| 管理 | 枠・期間を自分で把握 | 証券会社が課税額を計算し納税 |
インデックスファンドとアクティブファンドの違い(RPG仕立て)
投資信託は、大きく2種類あります。具体的には、プレイヤーのあなたが装備する「武器や道具」の箱でこの箱の中には大きく2種類の武器が入っています。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| インデックスファンド | 王国標準装備の剣と盾。市場全体の動きに連動する。 |
・維持費(信託報酬)が安い ・安定して平均的な成績が狙える ・長期投資に向く |
・市場平均以上のリターンは基本的に期待できない ・刺激が少なく物足りなく感じることも |
| アクティブファンド | 熟練鍛冶師や魔法使いが作った特注装備。市場平均を上回るリターンを狙う。 |
・うまくいけば高いリターンを得られる可能性 ・テーマ性があり選ぶ楽しさがある |
・維持費(信託報酬)が高め ・運用者の腕によって成績が大きく変わる ・長期的に市場平均に勝つのは難しい |
通常の説明をすると、 投資信託はプロの運用者が資金を集めて様々な金融商品に投資する仕組みです。しかし、管理費用がかかるため、長期的には資産が思ったよりも少なくなることもあります。一方、インデックス投資は特定の市場指数に連動する商品を購入する方法で、手数料が低く、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。 例えば、毎月1万円を積み立ててインデックス投資を行うと、長い時間で見れば大きな利益が期待できます。特にNISAやiDeCoのような非課税制度を活用することで、貯蓄を効率良く増やすことも可能です。
「インデックス投資」しない人がいるのはどうして?
1番の欠点は刺激が足りないこと。
インデックス投資は周回ゲームのようにシンプルかつ地味な作業の繰り返しです。敵を選ばないオートバトルを繰り返し行うイメージが合うと思います。そして、インデックス投資はコツコツ経験値をためるだけで、急激なレベルアップやボス討伐のドキドキが少ない修行そのものです。また、短期的には国(市場平均)と同じ動きなので、「自分が工夫して勝った感」が得られにくいというのも退屈と感じるポイントです。最終的には、インデックス投資の特性を理解し、リスクを適切に管理することが、資産形成に貢献するでしょう。将来の生活を豊かにするために、賢く資産を運用していきたいですね。
失敗事例から学ぶ、インデックス投資の注意点
インデックス投資は資産形成に役立つ方法ですが、失敗から学んだ注意点があるんです。まず、大切なのは情報収集。特に、投資信託やNISA、iDeCoなどの制度を理解することが重要です。これを怠ると、不適切な商品購入や運用方法を選んでしまう恐れがあります。 例えば、ある年金資金でインデックス投資を始めたAさんは、金融の知識が不足していたため、リスクの高い商品を選択してしまいました。結果、資産が大きく減少し、生活や老後に影響が出てしまったのです。こうした失敗は、多くの投資初心者が陥りがちなケースです。 そのため、投資を始める前には、しっかり自分の考えを整理し、必要な情報を得ることが必須です。また、毎月の支出や家計と照らし合わせて、投資額を決めることも大切。無理なく継続できる金額からスタートし、長期的に資産を増やすことを目指しましょう。これが成功への第一歩となります。
最後に、貯金にもリスクあり!必ず安全とは言えません
貯金にもリスクはあり、ほとんどの法定通貨は長期で見ると価値(購買力)が下がります。中央銀行が経済成長や雇用を維持するために、通貨供給量を増やすとインフレが起きることになります。そのため、名目は同じでも実質的な価値(購買力)は減っていくのが普通です。また、過去100年単位では、ドルも円もポンドも購買力は大幅に減っています。
投資の世界での考え方としては、「現金だけで資産を持つ=インフレで目減りするリスク」と捉えることが多いです。だから、株式・債券・不動産・インデックスファンドなど、「通貨価値の低下から資産を守る」戦略が大切となります。
